医歯薬養成
医歯薬分野に進むためにはその科を専門とする大学に進学するか、養成課程のある学科がある大学に進学するかしなくてはなりません。医師になるには医科大学、歯科医ならば歯科大学、薬剤師ならば薬科大学などです。
最近、歯科大学では様々な分野に分かれてきています。今までは歯を治療する歯科医になるだけだというイメージが強かったと思いますが、それだけではなく口腔保健学科、口腔健康科学学科などがある学校もあります。これらは歯科医を要請する学科と何が違うのかというと、口腔というのは食べ物を食べるためだけの機能ではなく、体の健康に関わるところだということを詳しく学びます。歯を食いしばることは力を出すことに必要なことですし、これが上手に出来るか出来ないかで例えばスポーツ選手などは結果が大きく変わってくるのです。こういったことを学問として、そして日常生活レベルで考えることが出来るように勉強していきます。
近年では高齢化も進み、高齢者歯科学や食生活のこと、さらに障がい者口腔のことなども考えていきます。これらの分野は歯科学と同時に福祉とも連携して考えなければならないので、より複雑にはなりますが現代のニーズに合わせた学問なので、社会の役に立てることだと思います。主に歯科衛生士や社会福祉士、歯学研究科や保健所への就職が出来ます。歯科医は年々増加傾向にあり、そのうち大学でも定員削減になったり定年制度が導入されたりすることも検討されているので、歯科医以外の道も考えておくのもいいかもしれません。