地域の保健師
看護師の資格をもっていないと保健師にはなれませんが、保健師は大きく分けて3つの名称に分かれます。「地域の保健師」と「学校の保健師」、「企業の保健師」との3つです。
「地域の保健師」は各区市町村に設置されていて、就職するには公務員採用試験に合格しなくてはなることが出来ません。採用されると地域包括支援センターなどで地域住民の健康について活動することになります。地域住民の病気を予防する、といった仕事があります。病気にならない為の情報を発信したり、教室を開いたりします。健康増進のために地域住民が参加できる運動の場を設けたり、また参加できるように告知したりします。
要支援1、2と判定された方がいる場合、その状態の改善や今後も状態を維持するためのケアプランという、計画書を作成したりします。これはケアマネージャーの仕事と似通っていますが、ケアマネージャーは要支援の方だけでなく、要介護の方のケアプランも立てることが出来ますが、保健師は要支援1、2と判定された方のみに行うことが出来ます。これから要支援になりそうな方や、要介護になりそうな方に対して介護予防事業を行います。
介護予防事業は地域支援事業の枠組みの中で行われていて、足腰が弱っている方には運動機能向上のための教室を開いたりします。運動機能が低下すると、骨折や思わぬ大怪我に繋がることがあるからです。食べ物や飲み物の飲みこみが上手く出来ない方には口腔機能向上教室を開いたりします。飲み物が上手く飲みこめなくなると水分が気道を通り、肺に入りやすくなることで大きな急性の疾病に繋がりますので、予防が必要になってきます。このように、地域の保健師は地域住民の健康を守るというのが大きな仕事になります。
高齢者医療について参照:<<高齢医療の現場を斬る!>>